毎日を過ごす中で、ふと心が重いなと感じることはありませんか? そんな時、もしそばにワンちゃんや猫ちゃんがいたら、ぜひその背中をそっと撫でてみてください。
実は、この「撫でる」という何気ない動作には、私たちの心を健やかに保つ驚くべき力が秘められているのです。
■ 手のひらから広がる、安心の魔法
高齢期におけるペットとの生活は、単なる癒やしを超えた、医学的にも価値のあるメンタルケアになります。
私たちが動物の温もりに触れるとき、脳の中ではオキシトシンという物質が溢れ出します。これは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安をスッと鎮めて、心に深い安らぎをもたらしてくれる成分です。
実際に、動物を数分間撫でるだけで、ストレスを感じた時に増えるコルチゾールというホルモンが減り、心拍数が安定することが研究で分かっています。手のひらを通じて、体と心がリラックスモードに切り替わっていくのですね。
■ 科学が証明する、触れ合いの力
専門的な研究では、ペットを飼っている人の方が、心疾患を患った後の生存率が明らかに高かったというデータも報告されています。また、別の調査でも、動物との触れ合いが人への信頼感を高め、孤独感を和らげることが示されています。
高齢者がペットを撫でるという行為は、皮膚への刺激を通じて、医学的・心理学的に確かな効果をもたらします。オキシトシンの分泌を劇的に促すことで、孤独を癒やし、心身の安定を支えてくれるのです。
■ 温もりを、日々の力に
もちろん、住宅の事情や体調で本物の動物と暮らすのが難しい場合もあるでしょう。 そんな時は、専門家に相談しながらアニマルセラピーを利用したり、最近では本物のような質感の「癒やしロボット」を撫でることでも、心に似たような安らぎが灯ることが分かっています。
大切なのは、一人で抱え込まず、何かの温もりに触れて、心に「余白」を作ること。
ライフサポートコネクトは、皆さまが手のひらから伝わる安心を感じ、笑顔で毎日を過ごせるよう、これからも寄り添い続けます。
出典・参考文献:
・Friedmann, E., Katcher, A. H., Lynch, J. J., & Thomas, S. A. (1980). Animal companions and one-year survival of patients after discharge from a coronary care unit. Public Health Reports, 95(4), 307.
・Beetz, A., Uvnäs-Moberg, K., Julius, H., & Kotrschal, K. (2012). Psychosocial and psychophysiological effects of human-animal interactions: the role of oxytocin. Frontiers in Psychology, 3, 234.
・アニマル・セラピーの理論と実際(石山道子 監修) ・伴侶動物学(林良博 編著)
